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2007.11.1
Dr.Aの学習ノート(21)11月号【院長】

大動脈弁狭窄症の特徴

  1.加齢によって進行し、65〜75歳で急速に症状出現

  2.心不全症状、胸痛、意識消失発作が出現すればASはかなり高度であることを意味する

  3.内科的治療は有効でなく、たとえ高齢であっても、手術さえ乗り切れば劇的に改善する

  4.側面像にての大動脈弁石灰化は重要である

 

僧帽弁閉鎖不全症(MR)の病因

  1.弁自体の障害

  僧帽弁逸脱、腱索断裂、リウマチ性、クレフト

  2.二次的な要因(弁輸)

  左室拡大に伴う弁輸拡大、乳頭不全、肥大性心筋症に伴う過収縮

 

  UCGによる診断

  左室の動きが亢進しておれば弁自体の障害

  左室の動きが悪いなら二次性のMR

 

細菌性心内膜炎の予防が必要な疾患

  1)AR(特に先天性二尖弁) 2)僧帽弁逸脱症(MVPS)

  3)VSD 4)PDA 5)TOF 6)心内膜床欠損症ECD

  7)閉塞性肥大型心筋症(HOCM)

  【cf】ASD,MS,AS,PS,ドプラ弁膜症では予防不要

  軽度の弁膜症の方がなりやすい

  AMPC1gを5日間予防内服するが、必要な疾患は以下の通り。 

  抜歯、外科処置、大腸内視鏡、中絶、分娩、ピアス、頻回の点滴

 

細菌性心内膜炎による末梢塞栓症(右心系/左心系)

  ・VSD,PDAではゆうぜいは右心系(三尖弁、肺動脈弁)に付着し、多発性肺潤として症状出現

  ・MR,ARではゆうぜいは左心系に付着し種々の動脈塞栓症状が出現する

   (顕鏡的血尿は重要)

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