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2007.9.1
骨粗鬆症と生活習慣【副院長】

骨粗鬆症は高血圧や肥満、糖尿病などの生活習慣病と同様に長年の生活習慣の蓄積が発症の誘因となります。食習慣や運動習慣は多くの疾病と同様に骨粗鬆症の発症や病態に大きな影響を及ぼします。

整形外科では近年(2006年)高齢者の運動機能を障害する疾患で歩行移動能力の低下やバランス能力の低下をきたす状態を「運動器不安定症」として取り扱うようになり、骨粗鬆症およびそれに伴う骨折の障害は運動器不安定症を構成する主な病態として認識されるようになりました。

転倒による骨折のため寝たきりの生活をしいられたり、認知症の悪化を招く可能性もあり、

骨粗鬆症の予防は大変重要な意味を持ちます。その最も基本となるのが生活習慣です。食生活の改善や運動習慣の獲得、運動器不安定症に対する対策、骨折や転倒の予防が大切です。

2006年に骨粗鬆症の予防と治療ガイドラインも刊行されており、骨密度や年齢、性別、過度のアルコール摂取、現在の喫煙などの生活習慣や大腿骨頸部骨折の家族歴の有無などから薬物療法の開始基準も明記されています。

骨密度はクリニックなどにて容易に測定できますので検診を兼ねて受診し、必要に応じ生活指導や治療を受けることをお勧めいたします。

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