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2007.9.1
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Dr.Aの学習ノート(18)8月号・腎疾患の続き 15.血圧の管理・130〜85以下へ ・タンパク尿1g/日超の患者は125/75まで降圧 ・ACEI+利尿剤 16.ACEI使用上の注意 ・血清クレアチニン3.0mg/dl以上は慎重投与 ・投与前にレニン活性を測定し高い場合は少量から投与 ・高カリウム血症に注意 ・最初の3ヶ月は一過性にGFRが減少するが心配ない。 17.IgA腎症 IgA、C3が主にメサンギウムに沈着するメサンギウム増殖性腎炎であり、我が国 で最も多い原発性糸球体腎炎である。 (1)予后良好群(タンパク尿0.5g/日以下) 血尿・タンパク尿が持続するが腎機能障害は起こらない→生活指導のみ (2)予后比較的良好群(タンパク尿0.5〜1.0g/日) 30年後には腎機能障害来すが腎不全には至らない。 →抗血小板療法(ペルサンチンL 300mg) (3)予后比較的不良群(タンパク尿1.0〜2.0g/日) 15〜30年後に腎不全 3者カルテル療法=抗血小板+抗凝固+ステロイド (4)予后不良群(糸球体の30%以上に半月体形成) 5年以内に末期腎不全 18.多発性嚢胞腎 ・日本ではあまり多くない ・常優遺伝 ・10%前後がくも膜下出血をおこす ・嚢胞の強大化し悪液質となることあり。 19.透析導入のタイミング CAPD ・血清クレアチニン8mg/dl以上、尿素窒素100mg/dl以上 血清カリウム7mEq/L以上のどれかを超える時 ・尿毒症の症状 ・まずシャントを作る→様子を見て導入。そのまま当分維持出来ることあり。 |