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2007.10.1
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さまざまな疫学的研究の成績で、糖尿病・高血圧の人の死亡率は糖尿病・正常血圧の人に比べて2〜3倍、非糖尿病・正常血圧の人と比べると6〜7倍になることが示されています。糖尿病・高血圧患者様の治療目的の第一は死因の大多数を占める心血管系疾患を減少させることです。 降圧治療の効果と心血管系疾患の発症率を調べると、拡張期、収縮期血圧ともに低ければ低いほど心血管系疾患の発症率が下がることがわかっています。 糖尿病患者様のみを抜き出した解析では、拡張期血圧80mmHg未満を目標値に設定する有効性が実証されています。 2004年に日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインが改定され、糖尿病を合併する高血圧の治療計画が示され、降圧目標は130/85から130/80未満に変更されています。 さまざまな種類の降圧剤がありその選択により降圧効果以外にインスリン抵抗性の改善や腎症の進展を阻止する効果も期待できます。 糖尿病や高血圧を放置してしまうことで重大な合併症をきたす可能性があります。 それを防止するためには検診などで高血圧や糖尿病を指摘された場合、自覚症状がないからといって放置せず、医療機関に相談し適切な治療を受けることが大切です。
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